イオンカールで日々のスタイリングが楽な巻き髪ヘアに
このイオンカールは髪型の形状を記憶させるタイプのカールスタイルなので、アイロンによる巻き髪スタイルの作成作業から解放され、毎日の整髪が簡単で楽チンになります。髪型のお手入れの時には、ヘアワックスによって髪の流れや毛束を作り出したり、ムースやスプレーで巻き髪に空気感と弾力を与えたりする作業がメインとなります。
このメニューの主な特徴は、シャンプー直後などで髪が濡れている時には、まっすぐのスタイルになってしまいますが、ブローして髪を乾燥させることによって、立体感のあるカールを再現できる点にあります。このあたりが「形状記憶カール」と呼ばれるゆえんです。
地味な感じのストレートスタイルから、ゆる巻きスタイルに変身して、しっとりとした大人な雰囲気をアピールしてみてはどうでしょう。季節の変わり目のイメージチェンジにもオススメのヘアスタイルです。
モデルの髪質は、やや癖毛がある硬い髪です。
そして、全体的にヘアカラーリングによるダメージが少しあります。
以上のようなコンディションの髪にイオンカールを施術したのが右側の写真です。
形状記憶カールの作成工程
この形状記憶カール『イオンカール』は以下のように、1液処理・アイアニング・2液処理・シャンプー・ブローという作業工程を取ります。
- シャンプーをして髪に付着している汚れやスタイリング剤を洗い落とす。
- 一液を塗布して髪を軟化させる。
- 軟化した髪に丸アイロンをあてて、巻き髪の下地を作る。
- アイアニングによって出来たカールを強く固定する場合には二液で処理をする。
- 髪に残留している処理液を洗い流す。
- ブローによってヘアスタイルの仕上げをする。
次は、作業工程の一部を写真付きで追っていってみましょう。
1液処理した髪をアイアニングする
洗髪によって髪に付着している整髪料や汚れを落としたあと、1液によって髪を軟化させます。軟化したところで、カールが欲しい箇所に対して丸アイロンをあてます。
これが作業工程の三番目にあたる『アイアニング』です。
アイアニングした部分を2液によって固定する
これは四番目の作業です。アイアニングによってカールができあがった部分に対して、2液を塗布して髪型の定着を待っているところです。
髪の中間から毛先にかけて、グルグルと渦巻き状になっていて、カールスタイルらしさが出てきました。
シャンプーによって薬剤を洗い流す
2液によって巻き髪部分の固定が完了した後は、シャンプーをして不要な薬剤を洗い落とします。左の写真はシャンプーをして、タオルドライが完了した時のものです。ちょうど五番目の作業にあたります。
髪が濡れている時はまっすぐになっているので、本当にカールスタイルになっているのか心配になってしまいますが…。
ブローによって髪を乾かす
最後に、ブローして髪を乾かします。特に、毛先のカールをかけた部分はしっかりと乾かします。乾燥させると、まっすぐの状態だった髪にカールが再現されてきます。これが「形状記憶カール」と呼ばれる理由です。
髪を乾燥させ終わったら、必要に応じてスタイリング剤を使って髪型を仕上げます。左の写真では、お姫様カールのようになっていた毛先をほぐして、ヘアスタイルに広がりを与えるとともに、ルーズなイメージを持たせてみました。
この髪を乾かして整髪料を使うという六番目の工程は、自宅でのお手入れの時と同じ作業ですね。
メリットとデメリット
髪を乾燥させるとおおまかにカールの形状が整うので、スタイリングが比較的楽というメリットがあります。しかし、ブリーチなどによって激しく傷んでいる髪に対しては、施術できないというデメリットも持ち合わせています。
つまり、ハイダメージヘアの方は、新しく健康毛が伸びてくるまで、イオンカールが施術できないということになります。常日頃から、ヘアカラーの重ねがけなどを避けて、髪の健康状態を良好に保っておくことが必要です。
施術料金と留意点
施術代金は5,250円です。
なお、カットに関しては別料金となっています。
¥5,250 ※カット別料金